"分かってない!"と橘は立ち上がる。 「ずっと不安だったけど、保健室で抱きしめ返してくれたとき 私は嬉しかったんだよ? 佐藤くんは私のことを見てる。だから、信じていいって。 だけど、須川さんが何よ!!!!?? ずっと須川須川須川…って。 私が居るのになんで須川さんのことばっかり言うの? 須川さんは佐藤くんに対してそっけないけど 私はちゃんと佐藤くんを見てる。 こんなに好きでいるのになんで私を見てくれないの?」 「橘っ!!!!」 俺は立ち上がり、橘の両肩をつかんだ。