部屋のドアを開けると 姉ちゃんが俺のベッドで寝ていた。 「姉ちゃん、なんのつもり?」 ふにゃ〜と寝ぼけながら動く姉ちゃん。 「フミヤのにおい好き〜。」 「兄弟だからあんまり匂い変わらないよ。」 俺はランドセルを机に置き 机の横にかけた塾のカバンに教科書を詰めた。 「なぁ、姉ちゃん。」 「んー?どーしたー?」 姉ちゃんはまだ俺のベッドから出る気配はない。