家に帰って来た私は真っ先にキッチンにむかい、冷蔵庫を開けて料理を始めた。


今日のためにクリスマスディナーを考えてきた私。材料も購入済み。


一樹と一緒に食べたくて、こっそり練習もしてきた。


今日は一緒に食べれないかもしれないけど、一応作っておこう。もしかしたら
早く帰ってくるかもしれないし。


でも、遅くなるってどれぐらいだろう?聞いとけばよかったなぁ。









出来あがった料理をテーブルに並べ、椅子に座る。

初めて作ったローストビーフ。何回も練習したケーキ。


あまり得意ではない料理を頑張って作った。一樹に食べてほしくて。一樹に美味しいって言ってほしくて。


なのに、なのに叶わないかもしれない。私は一樹が早く帰ってくること願った。


時計は8時を指している。