「ごめん遅くなって。」



私の背中をさすりながら何度も謝る一樹。そして、『話があるんだ』っと言って私を抱き上げた。つまり…お姫様だっこを…。



「な、何?降ろしてよ。重いでしょ?」



いきなりのことにパニックになっている私。それにお姫様だっこなんて…恥ずかしいよ//


でも、一樹はにこっと笑い寝室に入った。そして私をベッドに降ろし、私と向かい合うように腰を降ろした。


話ってなんだろう?てか何でここなの?話ならリビングでも良かったのに。

まさか…別れ話じゃないよね?





「別れ話なら聞かないよ。」




てか、聞きたくない。




「フッ、何でそーなるんだよ。
 話ってのはさ…。」




急に真剣な顔になり私を見据えた一樹。そして、ポケットから小さな箱を取り出した。

も、もしかしてこれって……。







「「俺と結婚して下さい。」」