月島蓮の練習に付き合うようになって数日が過ぎた。
同じ時間を過ごすようになって、自然と言葉を交わすようになっていた。
「月島さん。その傷、どうしたんですか?」
「これか?」
月島さんは右頬にある傷に触れた。
血は出てないけど、痛そう…。
「またやられたんだよ」
そう言って顔をしかめる。
その様子に思わず笑ってしまう。
「またですか?本当に嫌われてますね」
笑いながらも鞄から絆創膏を取り出す。
「俺は好きなんだけどな、猫」
ちょっと落ち込んでいる月島さんに絆創膏を手渡す。
話をするようになって月島さんに対するイメージはガラリと変わった。
実は無類の猫好きで、いつも絶えない生傷は猫に引っ掻かれているから、とか。
知らなかったことを知っていくことで月島さんに抱いていた恐怖感は薄れていった。
「…………」
「月島さん?」
月島さんは絆創膏を見つめたまま固まっている。
「…自分で見れないから上手く貼れない」
顔を上げた月島さんが私を見ながら言った。
「あ、そうですよね!じゃあ鏡を…ッ!?」
鏡を取りに行こうと振り返った私の腕を月島さんが掴んだ。
同じ時間を過ごすようになって、自然と言葉を交わすようになっていた。
「月島さん。その傷、どうしたんですか?」
「これか?」
月島さんは右頬にある傷に触れた。
血は出てないけど、痛そう…。
「またやられたんだよ」
そう言って顔をしかめる。
その様子に思わず笑ってしまう。
「またですか?本当に嫌われてますね」
笑いながらも鞄から絆創膏を取り出す。
「俺は好きなんだけどな、猫」
ちょっと落ち込んでいる月島さんに絆創膏を手渡す。
話をするようになって月島さんに対するイメージはガラリと変わった。
実は無類の猫好きで、いつも絶えない生傷は猫に引っ掻かれているから、とか。
知らなかったことを知っていくことで月島さんに抱いていた恐怖感は薄れていった。
「…………」
「月島さん?」
月島さんは絆創膏を見つめたまま固まっている。
「…自分で見れないから上手く貼れない」
顔を上げた月島さんが私を見ながら言った。
「あ、そうですよね!じゃあ鏡を…ッ!?」
鏡を取りに行こうと振り返った私の腕を月島さんが掴んだ。