そうじゃなくて!! 「タカ君バイト中じゃないの? 勝手にこんな事して、大丈夫なの?? 悪いし、あたし1人でちゃんと帰れるし…。」 あたしが言ってる事をまるで気にして居ない様子のタカ君は、入口であたしにコートをかけて あたしの手を引いて外に出る。 「大丈夫っ! ちゃんと送って来いって店長に言われたから。」 そう言われて、閉まりかけたバーの入口を振り返ると ドアの隙間から あたしに笑顔で手を振る木上さんの姿…