ってゆうか、待ってよ?
カクテルにあたしの名前?
こんなキレイなカクテルにあたしなんかの名前でいいの?
少し動揺しながら"頂きます"ほほ笑みながらあたしを見守る彼に伝えて
『ミス・ユラ』
そう名付けられたカクテルに口を付ける。
口に含んだ瞬間広がるフルーツの爽やかさと甘酸っぱさ
そして炭酸のシュワッっと弾ける感覚が鼻に抜ける。
「美味しい…。」
あたしがそう言うと、彼はチョコに目をやり"食べて"と合図する。
甘みの少ない濃いチョコ。
口の中に残っていた、フルーツの甘みが余計に際立つ。
「合う!」
「でしょ?」
思わず笑顔になったあたしを、得意げな笑顔で見つめる。


