「キレ~! なんか飲むのがもったえないね。」 あたしがグラスの中を光に当ながら眺めていると彼は嬉しそうにほほ笑む。 「お客様、お名前は?」 「へ? あぁ、橘 友來です。」 「そうしましたら、このカクテルは"ミス・ユラ"って名前付けていいですかね? あ、因みにさっき出させて頂いたチョコと相性抜群のハズですから ぜひご一緒に…。」 穏やかにほほ笑みながらそう言って、あたしにチョコを進める。