―ピーピーピー… オーブンが焼き上がりを知らせた。 蓋を開けると、熱気とともにふわぁっと香ばしい匂いが私の顔を包む。 「いぃニオイじゃん♪」 生地に竹串を刺して生地がついてこないか確かめる。 刺すとカラッとした表面からカサッと小さな音がたつ。 「よし、付いてない。」 中から取り出してブラウニーが冷める様に網の上に乗っけた。