「………」
部屋の中にチョコンと座った
「…何にもなぃ……」
殺風景の部屋の中…
シーンとしている部屋の中
……静か…
あ…
私はカバンの中をあさった
あった…
一つポーチを取り出した
中身は、消毒液にガーゼとテープとばんそうこう……
メグがよくケガをするから、持っていた
「何並べてんだよ…」
シャワーからあがった、紅い目の不良……
あれ?
「紅い目の不良?紅い目じゃない…」
「…紅い目の不良って…名前じゃねぇんだから……」
黒い髪に黒い瞳…別人のようだった
「紅い目じゃないのが、珍しいのか?」
「違っ…ただ、いつもと違うって、思って…」

