道の壁に押しやられる
「…っぅぅ…」
「怖がってる女は、ヤりがいがある…」
逃げなきゃ…
腕の隙間から、一気に駆け出した
「待てや!このアマ!!」
追ってくる男
泣いているから、息の上がるのが、はやい…
真っ暗で、どこを走っているのか、わからない
「きゃ!」
足に足が引っ掛かった
「へへ…逃げるなんて、いい度胸だなぁ!!あぁ!??」
「痛い!」
髪を引っ張られた
誰か…助けて…
「おい、」
声がした
低くて、怖い声…
「うるせぇんだけど、」
誰…?誰なの……?
「あぁ?…ガキが口出すんじゃねぇよ、」
男が私を離した
「ふぇ…」
怖くて、その場から動けなかった

