「怖いのか?」
紅い目の不良がしゃがんで、私と目線を合わせた
…っ!
「…怖く…なんか…」
「…怖くないんだな?じゃ、俺は帰るわ、」
ぇ…やだっ……
「待って…!」
…………ぁ…
な、何言ってんの……!!!
顔が熱くなる
「怖いんだろ、」
笑った紅い目の不良が、近付いてきた
「…」
頷いた
……1人は怖い…
「立てよ」
私のカバンを持っている紅い目の不良
「カバン…」
「あ?持っててやるよ」
私が立つと歩き出した
いちいちビクビクする私
紅い目の不良が、前を歩いている
………
キュッ…
私は、紅い目の不良の制服を摘んだ

