わかってる…
逃げてることも、
でも…それしか、ないんだもん
丸くなって泣いていた
サイド★浩也
俺は、ららの部屋から出て、階段を下りていた
「…浩也くん、」
ららの母親が俺を呼んでいた
「ごめんね、ららは昔から独りだったから」
独り???
母親は、ららの話しをはじめた
「あたし達、昔から荒れてたから同級生の親とかが、子供に教えてたのよ“あの子と一緒にいちゃダメ”って」
周りがもう独りになる環境をつくってたのか、
「で、小学生の頃はいじめられたの、あの子…その男の子が悪い子だったのよねー」
いじめられたのか…
「あたし達が、その親に文句言ったらいじめはなくなったんだけどね、」
さすが…元不良……

