「あ、見えた!」 「俺もー。」 深夜一時。静かな公園で二人の声が響く。 「願い事言った?」 「あ‥忘れた」 冷たい風が二人の頬にかかる。 「次は絶対お願いする」 深夜二時。流星群はどこか遠くへ消えていった。 まるで、先に行くように。 「そろそろ戻ろっか」 「そうだね。」 そう言って立ち上がった君は僕の手をきつく握った。 その時なぜか心まできつく締め付けられた気がした。