「だーかーらここは違うよこうなんだから、こうなるでしょ」

「あーもう訳わかんね。やめた」

「まだ30分もやってないよ」

「これ見ようぜ」

たー君はDVDを出した。

「何それ??」


テレビをつけた。


甲子園…

「去年の甲子園の決勝戦だよ。俺も行くんだ、甲子園。」


たー君の目は輝いていた。

「たー君…」


私は思った。
私がなんと言おうと無意味だっていうことが。