【短編】Merry Xmas?






「笑わない?信じてくれる?」


「ん、当たり前。」





ゆっくりと頷いてくれた。

優しく微笑んで。







「あれって本当にあんのかな?」


「…イルミネーション?」


「そう、それ。」






あの日見た、
眩しいくらいに輝くイルミネーション。
 

それがきっと、あの夢を本物にしてくれる。






「…いこっか。」

「え?…あ、ちょっ…?!」





反応した時には彼に手を引かれ、走り出していた。