【短編】Merry Xmas?






彼の言葉にあたしは大きく首を振った。






「そんなことないよ…っ」




もう叶ってるじゃない。

それを言う前より早く、あたしは温かな温度を感じた。







「…ありがと。」







そっけない言い方。


でも、あたしは見た。



抱きしめられてる腕の間から、真っ赤になる耳を。