【短編】Merry Xmas?






「見たかったんだよ…っ」


「なにを?」







あたしが見たかったのは…アイツの―…


「笑顔。」






あたしの心の声と彼の言葉が重なった。


あたしは真っ直ぐ過ぎるその瞳を見つめた。





「君には笑ってほしいの。わかる?」




真っ赤だった。

あたしも、彼も。






「あたしも、同じ。」






今なら。

今なら言える気がする。








「あなたが、好き。」







笑っていてほしい―…