驚くあたしを置いて、彼は静かに話し始めた。 「俺さ、夢…見たんだ。」 「…夢?」 こくん、と頷いた。 「…変な、手紙が届いたんだ。」 「誰から…?」 「サンタ。」 少しマジっぽい顔。 即答だった。 「何でも叶えてくれる、なんて言ってて。」 「あ…」 「嘘みたいだろ?馬鹿っぽいけどなっ」 あたしも、だよ。 その一言を飲み込んで話を聞いた。