「あ…」 涙を拭こうとした手の中に、何か光るものがあった。 「…鍵?」 可愛らしい形の鍵。 ゴールドに赤のストーンが輝いた。 「…夢、じゃない。」 夢じゃないんだ。 そっと唇をなぞってみた。 あの熱がまだ残ってる気がした。