「クリスマスにしかサンタはいれないから」 急に真剣な顔。 何かを惜しむような、そんな。 なんだか切なさに似たような感情があたしの中に残った。 「…3つ目の願い。」 決まったんだ、願い。 「何?またケーキ?」 からかうように言うのを無視して、あたしは首を横に振った。 「…行かないで…ほしい」 なんだか涙があふれてきて。 バレないようにうつむいて言った。 ちゃんと言葉にはならなかった。 でも、本当の気持ち。 届く? 叶えてくれますか―…?