それから、10分して朝食がテーブルに並んだ。
哲志『よし!!食べるぞ!!』
仁美『いっただきまぁーす!!』
食べ始めていると哲志が口を開いた。
哲志『あのさ~お前の兄ちゃんってどーいう人なの!?』
仁美『普段は…皆に優しく面白いお兄ちゃんなんだケド…外でお酒飲んで家に帰ってくると普段と真逆になっちゃう…。それに、昨日ウチが遅く帰ってあんなに怒ったのは、雅紀兄が親代わりみたいなもんなんだょね…』
哲志『へぇー。何、仁美ん家親いないの!?』
仁美『親はいるけど…。仕事が忙しくて帰ってきても真夜中だったり、帰って来なかったりするし!!お父さんって言ったら…単身赴任だから滅多に帰って来ないし』
哲志『そっか。そりゃー親の代役みたいなもんだったら…怒るわな!!俺…あの人シスコンかと思ったよ!!お父さん何処に単身赴任してるの!?』
仁美『シスコンではないけど…酒飲むと真逆になるから怖い…。お父さんはニューヨーク。』
哲志『ニューヨーク!?海外じゃん!!んで…仁美の今のキモチ的には帰りたいの??帰りたくないの??』
仁美『帰りたくない…。』
哲志『まぁーお前の好きにしたらイイさ!!でも、着替えだけは持ってきて!!俺だって近くに臭い奴入れたくないし!!』
仁美『そりゃぁー持ってくるよ!!ウチだって着替えないとやだもん!!』
哲志『いつ着替え取りに行くの??俺もヒマだから着いて行ってやるケド!!』
仁美『んじゃーごはん食べたら行こう!!』
哲志『俺もう…メシ食い終わったけど…』
仁美『早っ!!ちょ…っと待って!!』
と急いでごはんを詰め込む。