~放課後~
凌は校舎の出入口の階段付近で待っていた。その校舎の出入口はほとんど…私達を含む理数科専用の出入口であった。
凌(今日はどこにいこっかな♪♪俺がちゃんとリードしてあげないとな!!)とニコニコしながら待ってると漸く仁美が来た。
仁美『…凌!!』
凌『…おぅ!!』
仁美『ごめんね。待たせて…』
凌『仕方ないよ。掃除当番だったんだし。』
仁美『今日…どこ行くの??』
凌『とりあえず!!駅前行かない!?』
仁美『イイよ。』
話ながら駅の方に歩いていると教室に忘れ物をした事を思い出した。
仁美『凌…ウチ、教室に生徒手帳忘れて来ちゃった。』
凌『マヂで!!じゃーまだ、そんなに学校から遠くないから取りに行こう。』
仁美『うん!!ごめんね。』
凌『大丈夫!!行こっ!!』と凌が手を出してきた。
仁美はその手を見て直ぐさま…凌の手と自分の手を合わせた。
凌の手は大きく暖かみのある手をしていた。
仁美(凌の手暖かいケド…ウチ、手汗かいてないかな??)と思いつつも手を繋いでいた。


