お祭り状態の2人に苗果はあ然としてしまって口をぽかんと開けた…情けない顔のままだった。
パニック状態の頭を一生懸命に働かせて今の状況を理解しようとした。
そして考え出た言葉は
「…なにしに行くの?」
お父さんお母さんの足がぴたっと止まり2人顔を見合わせ…そしてあたしを見た。
「意味はないぞ~ただお母さんと2人きりの旅に出ようかと!」
お母さんはうんうんとお父さんの発言に頷いていた。
…なんてアバウトなっ…
ってか何考えてるのよっ
この2人は~!!!!
苗果は心の中でそう叫んでいた。
そして脱力していた苗果にお父さんが、
「あっ一週間後だからねぇ~苗果。支度しなね~」
笑顔のお父さんを本気で殴りたいと思った。
「あっ!お母さん。もうこんな時間早く寝るか~」
「そうね。あなた今日はもう遅いわ寝ましょ。」
「それじゃ苗果あたし達さきに寝るわね。詳しい事はまた明日聞くわ!おやすみ」
「おやすみ苗果~」
言うだけ言って…
ハシャぐだけハシャいで2人は寝室に仲良く消えて言った。

