でも、きっと運命はある
  そう信じたい。

  神様。そう信じさせてください。


  チャイムがなり授業がはじまる。
  頬杖をついて窓の外を見つめる

  アタシの席は一番窓側の一番後ろ
  目立たない席だけど目立つ必要性
  のないアタシ。
  丁度いい席だ。

  まどから校門が見えるアタシはそそこを
  眺めるのが日課だった。

  いつものように窓から校門を見てると、
  見かけない男の子が来た。
  明かに派手。

  遠くからであまり見えないけど
  髪の毛は金髪。たぶん耳にはじゃらじゃら
  ピアスがついてるだろう。

もともと派手なリサがいるから
  驚かないけど正直すごく怖い。
  何年?こんなひといた?でもなんだろう
  この気持ち?どきどきする。
  クラスの一人が声を上げた

  「うっあ!あれ恭耶(きょうや)じゃん。」

  「えー、どこどこ?」

  「やーん恭耶ぁー」

  なんでみんなあの人を知ってるの?
  そんな有名なひと?
  芸能人?そんなのいったっけ?
  じゃあ歌手?いそうでいないよな。
  じゃあだれ?
  でもうちの制服着てる。

  あ、リサまで窓の所にいる!?
  だれかしってるかなあ?
  リサにきいぇみよーとっ

  「リサぁ?あれってだれ?」

  「えっーーーあんた恭耶くん
  しらないのー!?」

  「え、うん。
  そんなゆうめいなひと!?」

  「んー、不良で有名かな...。」

  「そーなんだ」

  しらなっかた。うちの学校にこんな
  怖そうな人がいたなんて。
  でも改めて思ったけど、やっぱり
  怖いよりもどきどきが勝る。

  なんだろう。このもやもや。