美里ちゃんが教会にきたとき、私は、もう、教会にはいなかった。

それでも、たまに遊びに行く私を、姉の様に慕ってくれた。

不安を必死に隠そうとする小さな心。

自分と少しだけ重なる気がして、放っておけなかった。

美里ちゃんの不安を少しでも軽くしてあげたかった。

でも、思えば思うほど、自分の未熟さが哀しくなった。

胸の奥が、ぎゅっと締め付けられて、苦しくて………。

でも、私の側には彼がいた。

そして、美里ちゃんの側には、これからは、家族がいる。

大丈夫。

きっと、幸せになる。

私は、強く強く心の中で願った。

願い続ける。

もう、私にはそれしか出来ないから。










きっと、大丈夫。