ベビーピンク色を中心に組み合わせたビーズのリングとネックレス。


「つけてみる?」


「うん。」


細い指を想いながら作ったリングは、綺麗に美里ちゃんの指におさまった。

深く噛みきられた爪が、少しでも、綺麗に見えれば……。


「可愛い。美羽姉、ありがとう。」


「どういたしまして。」


嬉しそうに笑う美里ちゃんを抱き締めた。


「大丈夫。私は、いつも美里ちゃんの側に居るよ。だから、きっと幸せになれる。ね。」


「うん。幸せになる。」


私の腕の中で、しっかりと頷いた。


「行ってらっしゃい。」


「うん。行ってきます。」


またいつか、きっと逢える。

幸せの笑顔で。