〔短〕クリスマスプレゼント

いつの間にか停まっていた車。




ふと、暖かいものに覆われた。




それが和樹さんに抱きしめられてる事にはすぐに気づいた。




そして、漏れるような声で彼は言った。




「すっげぇ、嬉しい。」




そして、和樹さんはゆっくり体を離すとすぐに私の唇に軽くキスをした。




何度も軽いキスをしたあと、啄むようなキスをしてきた。




路地の片隅。




テールランプをつけて。




拒む事だって出来た。




でも、私も出来なかった。




むしろ、してほしかったのだ。