〔短〕クリスマスプレゼント

「でも、奈津美ちゃんは呼んでたよ。」




「奈津美と康平さんは恋人同士だし、付き合い長いし。」




すると、河合さんはスピードを緩めて言った。




「由架ちゃん、俺と付き合って。」




言われた言葉に驚いて河合さんの顔を見ると、信号待ちをしていた顔をこちらに向けて、真剣な顔をしていた。




「俺、由架ちゃんを俺だけのものにしたい。」




今すごい事言われなかった?




俺だけのものって…




「本気ですか?」




思わず聞いてしまった。




いつの間にか、信号が変わり、車は動いていた。




運転をしながら、河合さんは言う。