愛情の距離




問題は夏奈なのよね。

ここは、勢いで貫くことが一番いいかもしれないわね!





「夏奈!ニューヨークに行くわよ!」





呆然としている夏奈。
しめしめ……



「でも、優也くんは?」



「行くわよ?」



「じゃあ2人で行ってきなよ。あたしがいたら邪魔だよ」



「夏奈には安藤先輩がいるでしょ?向こうで会えばいいじゃない!」





嬉しそうな、悲しそうな、複雑な表情を浮かべながら、頷く夏奈に、少し罪悪感を感じながら、

あたし達はアメリカに飛び立った。