愛情の距離






「そうだ。言っておくが……」



俺は唐突に口を開く。
潤は不思議そうに顔を向けた。



「俺のタイプは、

金髪じゃなくて黒髪の、
胸でかじゃなくて普通サイズの、
趣味を持たない冴えない女じゃなくてソフトボール頑張ってる…

夏奈だから、
他の女紹介しようとかくだらないこと考えるなよ!」





言い切った俺は満足。

しばらく呆然と俺を見る潤。



「……夏奈ちゃんって言うんだね、彼女……」





潤は薄気味悪い笑顔を俺に向けた。



「夏奈ちゃんの写真見たい」



「誰がお前に見せるか」