愛情の距離




嫌なイメージが頭をかすって、



俺は思い切り頭を振った。





「そういや、お前、ナンシーにコクられたんじゃなかったか?」



潤の野郎、いつの間にそんな情報手に入れてんだ?



「あー、断ったに決まってんだろ。第一タイプじゃないから」



言い切った俺に、潤は明らか残念そうな顔。



「なんだー。ナンシー可愛いし、胸でかいし、彼女になってくれるなら俺大歓迎なのに…」



「じゃあお前が狙えばいいだろ」


俺の提案に、潤は大きく目を開く。

「あ!そうか」





馬鹿じゃねぇのかこいつ。