愛情の距離




……合格発表日



お母さんとお兄ちゃんと発表を見に行った。

まるで高校受験の時みたい。



最近元気のないあたしを気遣って、家族みんながあたしを支えてくれるんだ。



もし、合格していたら、

いつも通りに戻ろう。



いつまでもこんなんじゃ、心配ばかりかけてしまうから。










「あるぞ。」

お兄ちゃんが言う。

「大奈!こういうのは夏奈が見つけなきゃダメなの!
お母さんが一生懸命喜ぶの我慢してたのよ?」

「ごめんごめん」



ある。
あたしの番号があるんだ!



「やったー!!」



3人で飛び跳ねた。

今日華も、学部が違うけど、この学校を受けている。



結果は…………



「やったー!!」