愛情の距離




「きゃーっ!」



きた。女子の甲高い声。

好きじゃない。



安藤さんを知らない1年まで、群がってやがる。

「邪魔」

安藤さんは、葉月に会うまでグレてたんだ。
そりゃこえーよ。



ササーッと立ち退いた野球部員。

安藤さんは、校舎に入って行った。
もちろん俺達野球部も。