由梨那といる時間は楽しくて、すぐに時間がたってしまった。






プルルルル プルルルル



「はい!ぅん、うん、うーん…分かった…」



鳴ったのは由梨那の携帯だった。




「どーしたの?」


「ごめん、莉杏…彼氏に呼ばれちゃって。」



由梨那には彼氏がいるみたい。


楽しかったのに…、まー…しょうがない!



「いーよ、行ってきて!!」


「………ン、莉杏~~ありがと。じゃーね!!」





由梨那は走って薄暗くなった街を駆け抜けて行った。




はあ…私も帰るか…