パッと見開いた瞳から、大粒の涙がはらはらとこぼれ落ちた。


「…………嫌?」


もう一度、笑って聞くよ。









「逢えない日、更新するのはおしまいにしてさ、毎日、一緒の日にしませんか?」










キラキラ光る笑顔をひとつ。

今、見つけた。

絶対になくさないから。

なくさせやしないから。










「コーヒー飲んだら出発。」


「うん。」










湯気の上がる熱いコーヒーと、目の前の笑顔。


無くした物は見付からないけれど、見付ける方法を探せば良い。


これからは、二人で。


消えていくメールの上に、新しい美里がいるように。

ずっと見付け続けるから。


なくさないから。




-fin-