「ここ!」 連れてこられた場所は、一軒のジュエリー店。 「え……?」 トオルは硬直するあたしにニッコリ笑った。 どういうこと?ここって?? 「来週、彼女の誕生日なんだ。それで比奈にいいの探してもらおうと思って……」 ……。 あぁ、そういうこと。 なぁんだ、彼女、やっぱいるんだ。 あたしの中で何かがモヤモヤと動き出した。