そのメールが来たとき、思わずケータイを落としてしまった。 何、この感じ……。 ドキドキ……しすぎ! 比奈、だなんて……。 「う~ん……」 ゆのが隣で寝ていることを忘れていたあたしは急いでケータイを拾って部屋を出た。 廊下でメールの返事をする。 【ありがと】 【トオルって呼べよ?】 【……分かった!】 【じゃあおやすみ】 【おやすみ】 あたしたちは少し、距離が縮まったみたい。