彼は額から汗を流しながら必死に伝えようとしていた


嘘じゃないのは見て分かる…。そんなの見せられたら許しちゃうしかないじゃん……



「もう、いいよ…」



「…え!?もしかして、怒って…る?」



「ううん。怒ってないよ。まぁ、最初は怒ってやる…とか思ってたけど、走って来てくれたんでしょ?」



私は話しながら鞄からハンカチを出し、話し終わると彼の額から流れる汗を拭った



「さんきゅ。じゃ、行くか」



「そうだね。時間がもったいないもんね」



私達が横に並んで歩こうとした時