「逢いたいな。」


携帯の画面を見つめながら呟いてみる。

でも、言えない。


『雪綺麗だね。風邪ひかないように気を付けて。』


そう返事を返す。


「はぁ……。」


溜め息なのか、紅茶の湯気なのか……





その晩、真っ暗なまぁくんの部屋を見つめながら、なんでこんなに逢いたいのか考えてみた。

だって、以前は逢わない日だって沢山あった。

それでもそんなに寂しくなんか…………

寂しくなる前に、まぁくんが来てくれたんだ。


「よっ、生きてるか?」


って。


「しぃはすぐ泣くからな。」


って。


「変な男に引っ掛かってないか?」


って。


「試験そろそろだろ?理数だけならみてやるぞ?お前、全然駄目だからな。」


って。