「…まぁくん…………大好きだよ。」


ぎゅっとしがみついた私を、ちゃんと抱き締めてくれる大きな胸。


「しぃ、もう一口、ちょうだい?」


意味が分からなくてゆっくり顔をあげた。


「すげぇ顔。」


優しく言って、そして笑って。


「やっぱ、しぃの方が美味いや。」


ゆっくり離した唇で囁いた。


「どうして………」


私の気持ち、知ってるの?


「どうして?そんなの、俺がしぃのこと大好きだからに決まってるじゃん。」


大好きだよ。

ずっと。

生まれてから、ずっと。


「近すぎて、我慢しすぎたってとこかな。最近、俺の顔みて泣きそうなんだもん。お前。お疲れさん。」


「…………ばぁか。」