二階の部屋の窓を開けたそこには、まぁくんの居る窓がある。

いわゆる幼馴染みな私達。

凄くもてるのに、彼女を作らないまぁくんに聞いた。


「誰か好きな人、居るの?」


「居るよ。」


「へぇ………。」


何故か言葉が出てこない。


「しぃの好きな人、当ててやろうか?」


「は?」


「しぃの好きな人、俺知ってるんだなぁ。」


嘘だ。

好きな人なんていない。


「言ってもいい?」


「まぁくんの好きな人教えてくれたらね。」


って………なんだか変な返事をした。


「18年間秘密にしとくのすげぇたいへんだったんだぜ?そんな簡単に教えてやらねぇ。」


そう言ってまぁくんは自分のベッドに寝転がった。