偉そうに胸を張る。


「信じらんない。騙されてるよ、皆。」


「は?てめぇっ!」


「ぅひゃっ!」


ベッドに寄りかかり、並んで座っていた二人。

突然頭から覆い被され、羽交い締め………。


「寂しいって言ってみな?そしたら許してやる。」


にやにやしながら真上から見下ろすまぁくんは、いつの間にかすっかり大人になっていて、鼻たれ坊主の面影はない。


「ん?早く言いなって。」


生まれてからずっと一緒にいた。

保育園に行くのが嫌だと泣いて暴れる私を、必死に泣き止ませようと面白い顔をして見せたまぁくん。

3つ年上のまぁくんが小学校にいく日。

どうして私も行けないんだと怒ってまぁくんのランドセルを抱えてトイレに篭った私。