1組…ない
2組…ない
3組…大野夏美

3組に夏美の名前があった。

「咲ぃ、あたし3組だったー咲は?」

「うちも3組だよ!」

階段を上がり、きれいな教室が見えた。
ドアを開けると、もう女子たちはグループができている。
ギャル系の子が多く、なじめそうにない。
静かそうな子は、もうその子たちで小さなグループができていて、
今から声をかけられる様子ではない。

「明日から、しばらくお弁当2人っぽいね」

咲が言った。
確かに夏美は黒髪のロングで、メイクもしていない。
スカートも1回折り。
ギャルには見えない。

「うわぁーッ先生きたぁ!!」

ギャルが騒いでいる。