王子嫌いなお姫サマ☆



「あの―。お2人さん?まだ授業中ですよ――?」


おずおずと出てきてそう言った、秀哉くん



「それに、ほどほどにしないと……ほら。」



秀哉くんが指さした方を向くと、ちょっとキレ気味な龍


……え?なんで?



「もぉ―っ!本当に独占欲強いんだから―。ちょっとぐらい、いいでしょ―?」


さらに抱きしめながら笑う美結



「ちげ―よ!!俺はただ……」


その瞬間、授業を終えるチャイムが学校中に鳴り響いた



それでも龍と美結の言い合いは果てしなく続いた


でもその光景が、すごく嬉しく感じた



あぁ―…あたし、ここに居れるんだ……



龍と一緒に……


みんなと一緒に………