「……迎えに来たなら、雫は日本に残らせるつもりだったんだ。」
「………ぉにぃちゃん…」
「龍くんなら迎えに来るって信じてたんだろうな、俺。だからチケットを一枚しか取らなかった。」
久々に見る、お兄ちゃんの優しい笑顔
「雫をよろしくな。」
そう言ってもう一回あたしに優しく微笑み、飛行機へのゲートへと歩いて行った
「……っ…お兄ちゃんッ!!……大好きだよッ!!」
大好き……。
これは愛じゃないけど、それでも本当に大好き…。
ありがとう……。
あたしを大事にしてくれて。
支えてくれて。
何年かかるか分からないけど……
きっとあたしたち、また仲のいい兄妹に戻れるよね……?
軽く右手を振るお兄ちゃんの後ろ姿を、あたしと龍はずっと見続けていた………


