王子嫌いなお姫サマ☆



「よしっ!!」



自分の頬を叩いた


あたしが決めたことだから。


お兄ちゃんと一緒に居るって。


たとえ自分の気持ちを圧し殺しても……



ふと時計に目をやる。


学校は確実にもう始まっている



遅刻か……


まぁいいか。


ゆっくり支度をして、家を出た


携帯にたくさんかかって来てる龍からの着信とメールをすべて無視して……



ってか見れなかった……


決心が鈍りそうで……



学校に着いた時、たまたま休み時間だったのか賑わう教室


「雫―っ♪遅い――!」


何も知らない美結が、優しくそう笑いかけてきた


それと同時にあたしの心が痛んだ