「よしっ!!」
自分の頬を叩いた
あたしが決めたことだから。
お兄ちゃんと一緒に居るって。
たとえ自分の気持ちを圧し殺しても……
ふと時計に目をやる。
学校は確実にもう始まっている
遅刻か……
まぁいいか。
ゆっくり支度をして、家を出た
携帯にたくさんかかって来てる龍からの着信とメールをすべて無視して……
ってか見れなかった……
決心が鈍りそうで……
学校に着いた時、たまたま休み時間だったのか賑わう教室
「雫―っ♪遅い――!」
何も知らない美結が、優しくそう笑いかけてきた
それと同時にあたしの心が痛んだ


