王子嫌いなお姫サマ☆



優しい目があたしを捕えて離さない



「雫を妹として見ようと何度も思った!だから適当に女と遊んで、気を紛らわしてた!!」



だからだったの……




「でもダメだった……。雫がずっと俺と一緒に居てくれるなら妹でもいいと思ったんだ……。でも……」



締め付けられる心



「好きだ。本当に雫が好きなんだ……」


何故かわからないけど、涙が止まらない



でも……でもあたしは……



「あたしは、龍が好きなの……」


それは変えられない……




「じゃあ俺、死ぬよ……」


「ッっ……」



「選んでよ……」



真っ直ぐ見る目



もうその目はお兄ちゃんなんかじゃなく、ただの男の人の目だった


「……あ、あたしは龍が好き……。……でも…「いいよ、それでも。俺のそばに居て……」