雫ん家の前に行くと、人混みが見えた そして……救急車も。 イヤな予感が的中した気がした 黒田も同じことを考えていたのか動揺していた 救急車は俺らの目の前を通りすぎた 外から中は見えなかったけど、野次馬からの声がポツポツと聞こえる 『自殺だって―……』 『お兄さんの方でしょ?』 自殺。結城さんが……? 黒田はその場にぺたんと力が抜けたように座り込んだ 「おい!大丈夫かよ。」 「……ぅそ…ぅそ……」 そう呟く黒田 こんな黒田は初めて見た