そしてもう一度病室に入った瞬間、お兄ちゃんの指がピクッと動いた気がした 「お兄ちゃんっ!!」 急いで駆け寄って、呼び掛ける 「お兄ちゃんっ!!!」 ゆっくりと目をあけるお兄ちゃん よかった…… 本当によかった…… でもあたしたちの気持ちとは裏腹に、ぼーっと天井ばかりを見つめるお兄ちゃん そして静かに「死ねなかったんだ―……」そう言った っ…… 死ねなかった……? そんなにっ! そんなにっ!死にたいほど何があったの!?